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「筋膜リリース」による組織変化について

筋膜リリース後の組織変化 肩こりや腰痛といった慢性的な不調にお困りのなら宇部市西梶返の「筋膜と姿勢の整体院」

こんにちは!

宇部市西梶返の「筋膜と姿勢の整体院」院長の近藤です。

 

当院では、肩こりや腰痛といった慢性的な不調にお困りの患者様の多くに、IASTMという施術法を用いて固着した筋膜組織をリリースする施術を行っています。

 

その際に患者様からたくさん頂く質問に「リリースされた筋膜はどうなるんですか?」というものがあります。 

 

そこで今回は「筋膜リリース」を受けると組織はどのような変化を生じるのか、詳しく書いてゆきます。

  

まずは解剖学的なお話から。

部位にもよりますが、基本的に筋膜組織は薄い膜が何層にも重なって構成されています。

そして、この膜の間には膜同士が滑らかに動くための潤滑剤が満たされています。

この潤滑剤の大部分は水です。

他に含まれている成分としては、滑りを良くするヒアルロン酸、組織を修復する時の材料になるグリコサミノグリカンやプロテオグリカンなどがあります。

この潤滑剤の粘度が低ければ、筋膜組織はスルスルとスムーズに動くことが可能です。

 

しかし、姿勢の問題やオーバーユーズ等で筋膜組織への刺激量が増すと、この潤滑剤の粘度は高まり、筋膜組織の滑走性は低下します。

体感的には多くの方が「可動域が狭いかな?」と感じる状態ですね。

 

更に悪化が進むと潤滑剤内の水分はほぼ消失します。

すると本来は組織修復に役立つはずのプロテオグリカンやグリコサミノグリカンが隣接する組織にがっちりとへばりつき、筋膜組織の滑走性を奪ってしまいます。

これが筋膜組織の「固着」や「癒着」と呼ばれる状態です。

この状態になると、身体にはハッキリとした痛みや可動域制限などの症状が現れる事がほとんどです。

 

固着した筋膜組織は然るべきアプローチをしないと、半永久的に固着したまま身体の正常な機能を阻害します。

そこで当院ではIASTMを用いて固着した組織に圧力・剪断力・熱を加えてリリースするアプローチを行っています(IASTMについてはこちらをご覧ください)。

 

施術後、リリースされた余計な組織は周囲のリンパ液中をフワフワと漂います。

この漂う組織を身体は「異物」と認識し、大食細胞マクロファージに処理をするよう指令を出します。

動員されたマクロファージは組織を処理し、最終的には尿から体外に排出されます。

 

ちなみに身体が慢性的な脱水状態にあると、このサイクルは上手くいきません。

適切な水分補給は身体の回復力を高めるためにも非常に大切ですね(脱水についてはこちらをご覧ください。)

 

 

さて、無事に固着から解放された筋膜ですが、この時点ではまだ正常に機能することは難しいです。

長期間固着していたため上手く伸び縮みすることが出来ず、脆くなっています。

固着していた期間が長いほど、この傾向は強いです。

 

そのため、筋膜組織を再教育する必要があります。

具体的には神経系統からの指令がしっかりと伝わるように行う神経的なアプローチや姿勢の矯正、直接的に筋膜組織に刺激を与えるストレッチやトレーニング等を計画的に行っていきます。

 

上記のような流れを経て再教育された筋膜組織は、しなやかで柔軟な本来あるべき状態を取り戻します。

ここまで来れば、身体の不調もしっかりと解消されている事でしょう。

当院での施術も、この段階をゴール設定とすることが多いです。

 

 

様々なプロセスを経て、筋膜組織は回復してゆきます。

当然、そのためにはある程度の施術期間・施術回数は必ず必要です。

 

当院では初回来院時に、ヒアリングと検査を詳しく行った後、患者様一人ひとりに最適な施術計画をお伝えしています。

肩こりや腰痛といった慢性的な不調にお困りなら、宇部市西梶返の「筋膜と姿勢の整体院」にぜひご相談ください。

筋膜と姿勢の整体院

 

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